君に出会ったのは、二週間前だったね。
リクエストは拘束と一本鞭とケインと。
ケインは、随分前に折れてしまってから新調してなかったんだ。
あの日、一本鞭を君の正面から振って。
痛がるけど幸せそうな顔を見て。
とても気持ちよかったけど、悔しかったんだ。
何故私は、ケインを持ってないんだろうって。
家に帰ってすぐに、ケインを注文した。
だけど、届いたケインがなんだかね。
これじゃない。
だから、自分で作ってみたんだ。
君の為に。
休日に、浅草橋の籐の卸問屋へ行って。
鑢で磨いたり、曲げたり、油を入れたりして。
そう、君の為に。
待っていたよ、この日を。
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すぐには打たない。
まずはじっくり縛って、アナルを弄んでから。
初めて会ったその日にすぐにイってしまった、淫乱なアナル。
何度も締め付けて、絶頂を迎える。
登りつめて、堕ちていく。
ベッドが湿る程に汗をかいて。
そしてやっと。
私の左手はケインを掴む。
君の為に作ったケインを。
ヒュン、と音を立ててしなるケインが肌に重なる。
赤く染まる肌。
歪む表情。
漏れる声。
君の為に作ったケイン。
そんなのは嘘。
私はこの顔が見たかったんだ。
手に、腕に。私に返ってくるこの感触が欲しかったんだ。
この声が聞きたかったんだ。
私は自分の為に。
この瞬間の快感を楽しむ為に。
これを作ったんだ。
赤に赤が重なり、黒く染まる肌。
歪んだ顔は笑顔に変わっていく。
きっと、私も。
縄を解き、舞台をバスルームに移して。
浴槽に沈める。
どうせ濡れるのだ。
ボンデージのまま、私も浴槽に入って。
水の中で四つん這いにさせて、顔を沈めて、尻を突き出させる。
そしてケインを振り下ろす。
ボコボコと息が出てくるけど、声は出ない。
苦しい?
でも、君のそこは、今までで一番膨らんでいる。
顔を上げさせて、また沈めて。
何度も何度も・・・・・・・・・・・・・・・・
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Kちゃんへ。
初めて会った時、ケイン持ってなくて。
悔しくて。作っちゃいました。
君の為に作ってる気でいたけど、完全に自分の為でした。
気持ち良すぎた…。
喜んでくれて本当に嬉しいです。
水責め、お互い疲れたね。
水の中で疲れるなんて何年振りだろう…なんだか帰り道に泣きそうになった。
今度はプールのある部屋に行きたいなって思っています。
最高の時間を、ありがとう。
次を心から楽しみにしています。
十三花
- 2016/06/06(月) 02:06:20|
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