私に会う為に西のまちからやってきた歳下の男の子。
まず、部屋に入る前に。カフェで話をすることになった。
何も経験がない。何がしたいかわからない。
私達の会話は途切れる。
表情もない。
だけど、わかった。彼は微かに震えている。
緊張しているのを隠している。
緊張だけでは無い。何もかも隠している。
そして部屋に入る。
二人きりの空間。
何がされたいか、何をしたいか。
そんな事はいい。
裸の彼を見下ろすと、その震えは増していく。
きっと彼はとびきりの恥ずかしがり。
全頭マスクで視界を奪う。
もっと素直になっていいの。
麻縄で自由を奪い、全頭マスクを外す。
カフェで話をしていた時とは別の人になっている。
私の好きな表情。
怯えているけれど、欲にまみれていて。
受け入れている顔。
肌に落とす赤い蝋燭。
その度に息は荒くなり、どんどん私が入っていく。
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もっと深く入り込める気がして。
縄を解き四つん這いにさせる。
一本鞭を振り下ろす、何度も。
彼は声も上げずに涙を流す。
鼻水も垂らして、とてもみっともない顔をして。
泣きたかったんだね、大丈夫。
もっと泣いていいの。
私は一本鞭をケインに変える。
彼の腹を膝に乗せて、ケインを振り下ろす。
どんどん染まっていく尻や腿。
涙でぐしゃぐしゃになる顔。
ーもっと、欲しいのね?
「はい、」
私達の会話は、その程度だ。
男性の泣き顔。
私が泣かせた顔。
それを見ると、私はゾクゾクする。
深く傷ついたような。堕ちていくような、高揚するような。
あの快感は言葉にできない。
もっと泣けばいい。
もっと堕ちればいい。
そこに居場所なんて見つけなくていい。
本当はこんな事してはいけないって、そう思い続けて欲しい。
やめられる訳なんかない。
君は、一歩を踏み出してしまったかわいそうな男の子。
そんな顔はしてはいけない。
こんな事はしてはいけない。
そんな丸裸な自分を見せてはいけない。
私の前以外では。
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Yくんへ。
初めましてでしたね。何だか会ってすぐはお互い凄くぎこちなかったけど、さよならする頃には打ち解けられた気がします。
Yくんの心の中にどんどん入っていっている気がしてとても気持ちが良かったです。
あと次はアナル開発しようね。
あ、あと。雪の日のあの場所の写真は撮ったのかな。見せて貰えば良かったなと思いました。
今度見せてね。
会える日を楽しみにしています。
ありがとう。
十三花
- 2017/01/26(木) 22:30:51|
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待ち合わせ場所へキャリーバッグを引きずりながら向かう。コートの襟を立てて。
歳下の男の子。
彼の第一印象。
思わず年齢を聞くと、私と同い年だった。
まだ何も始まっていないわたしたち。
彼がどんな性癖を隠し持っているのか。
何も知らない。
だけど私の気持ちは既に高揚する。
同い年。
もしかしたら同じ教室にいたかもしれない男の子。
そして私の足元に跪く。裸で。
同い年の男の子が。
ちがう、もう、彼は男の子ではなくて「男性」だ。
背中の輪郭を軽くなぞる。
それだけで漏れる喘ぎ声。
教室にいた同級生たちがなんとなく重なって。
そう、そんなふうに。
少しドキッとするようなこと。
いくつかある。
左手の薬指に指輪をはめているM男性。
その指輪から、そのマゾの日常を思い浮かべる。
きっと、優しい旦那さんなんだろうな。
子供はいるのかしら。
とあるM男性のスーツのポケットから丁寧にアイロンがけされたハンカチが出てきたときも、私の心は高ぶった。
そのハンカチにアイロンをかけたのはだれかしら?
あなたは、ここにいていいの?
日々、SMをしていても。私はこれを手放しで「いいこと」だとは思っていない。
男性が女性に跪くなんて。
寧ろ、性別なんて関係ないかもしれない。
人が人に、跪くなんて。
やってはいけないこと。
その背徳感が、最高に気持ちいい。
十三花
- 2017/01/07(土) 21:23:51|
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