2ntブログ

13th floor

思い出を思い出せない夕暮れ





後ろ手に縛り、梁に固定した上半身。両脚は閉じるように縛る。


8階にあるその部屋には大きな窓がある。


部屋の灯りをパチンと消してみた。


夜になる手前の空、まちの街頭。

明治通りを走る車の音、クラクション、遠くに消えていくサイレン、雑踏の騒めき。


夕闇。


真っ直ぐに姿勢良く立っているように見えるその後姿。

私より20以上歳上の男のひと。

庭に咲いたいいにおいのする花をくれるひと。


の、微かな呼吸が聞こえる。


私は何かを思い出した。


心臓の表面を滑らかな指先でそっと撫でられているような感覚。


そしてその指先はほんの少し爪を立てる。

血の気が引いているのか、漲ってきているのか、どちらなのかわからない。


車の走る音、雑踏の騒めき、遠くへ消えていくサイレン、微かな呼吸。


自分の心臓の音。


何かを思い出しているけれど、何を思い出しているのか思い出せなくて不安になる。


心臓の音はどんどん大きくなる。



私の目は夕闇に飲み込まれて、さっきまでみえなかったものがしっかり見えるようになる。


縄を解いて、灯りをつける。



思い出した。


私は幼い頃、誘拐に憧れていた。


こんな夕暮れ時に、まだ会ったことのない誰かが、私の知らない世界に連れて行ってくれるんじゃないか。


そうだ、誘拐を待っていた。


公園のベンチ、微かに揺れる誰も乗っていないブランコ、遠くから聞こえる誰かの声。


部屋の灯りを消したのはほんの数分にも満たない。



だけど思い出を思い出せずに記憶の糸を探っていたその時間は、永遠の手前。
  1. 2018/04/28(土) 03:38:32|
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【GWイベント】4月28日(土)~5月6日(日)平日300分解禁!











期間:4月28日(土)~5月6日(日)

時間:12時~17時 or 13時~18時

プレイ時間:300分(5時間)

料金:50,000円+指名料、ホテル代、(ご新規様は入会金)

30日(月)と5月3日(木)は通常通り定休日です。
スタート時間は12時・13時スタートのみです。13時以降は300分のご予約は承れません。ご了承くださいませ。
当日予約もお時間に余裕を持ってご予約いただけると幸いです。

ご予約日がお決まりのお客様や、希望衣装・道具があるお客様は事前予約をお勧めしております。




今年もこの季節がやってきました。
ゴールデンウイーク特別イベント。
通常は火~金の平日のみ適用される300分50,000円の特別コースがこの期間に限り、土日祝日も利用可能です。


5時間も一体何するの?
なんて思う方もいるかもしれませんが。

今までこの300分コースで私がやってきたことの例をあげてみます。


初めからホテルに篭ってじっくりSM。

女装してお出かけ。プリクラ撮影も!その後ホテルでSM。

お食事しながら色々お話ししてその後ホテルでSM。

西麻布のSMホテルアルファインへ。

SMグッズのお買い物。

私に着てほしい衣装や靴を一緒に選んでお買い物。その後ホテルへ。

女装の衣装を一緒に選んでその後ホテルでファッションショー♡

公園をお散歩。

初めからホテルだけど半分以上おしゃべり!

ドクターフィッシュで足を啄まれる。

十三花をモデルとして撮影。(撮影オプション料がかかります。)


等。

この5時間の使い方は自由です。


十三花さんの好きな場所へ連れて行ってください


なんていうロマンティックなリクエストは一度もないけれど、言われてみたい。


詳しくはこちら、やや日刊ミルラをご覧ください。http://clubmyrrh.blog79.fc2.com/blog-entry-1883.html


平日はなかなか来れないけど時間を気にせず良い時間を共有したい。
そんな方々の予約をお待ちしています。



十三花
  1. 2018/04/23(月) 21:55:14|
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蝶が迷わず止まる華











私の誕生日にプレゼントとして頂きました。


私の大好きな日本画家寒河江智果先生の作品。


半年前からオーダーしていたそう。


K、ありがとう。最高のプレゼントよ。私は幸せ。



十三花
  1. 2018/04/12(木) 13:09:03|
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少女へ。






君は真紅の唇に憧れる。


それはどうしてかというと君にとって大人の女の証だからだ。

でも、セーラー服には似合わない。

だから、君はセーラー服を脱ぐ日を待ちわびる。

初めての真紅は君の父がプレゼントしてくれる。


そして君はいつもいつでも紅い唇。



理由を聞かれる 。

なぜそんなに赤いのか。

もっと薄い色の方がいいんじゃあないか。

それでも君は真紅をやめない。



いつの間にかそんなことは誰も訊かなくなるんだ。


君のトレードマークになり、君の一部になる。


それから暫くするとまた君に真紅をプレゼントする人が現れる。

それは父ではない誰か。


そして君は数多の真紅をプレゼントされる。




どうしてって、それはわからないけれど、多分あの人もあの子もみんな、君に真紅をプレゼントする人びとはきっと。




君の紅い唇がすきなんじゃないかなあ。








十三花
  1. 2018/04/09(月) 01:11:14|
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十三花(TOMiCA )

Author:十三花(TOMiCA )
拠点を名古屋から東京に移し、SM活動中。
まだまだ勉強中ですが、緊縛が好きです。

楽しいことが大好き。

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