1月10日からスタートするラールの緊縛撮影コースの緊縛を担当させて頂くことになりました。
女装サロンラールとは?
詳しくはこちら
周知キャンペーンとして10日(火)〜14日(土)は通常価格から3,000円割引となります。
詳しくはこちらラールのブログをご覧下さい。
ミルラ以外で会えないことでお馴染みの十三花さんに一体何が?!
と思う方もいるかもしれないので事の経緯をお話ししてみようと思います。
ミルラに通っている女装マゾがラールの女装撮影コースで私に緊縛されて撮影したいとのことでミルラからラールへお邪魔したのがはじまりです。
私はその際、ラールの社長でありヘアメイクさんである岡本さんの技術、美貌、お人柄…にすっかり魅了されました。
そんな時岡本さんから、ラールと脱毛サロンアルシャンテが主催する女装ハロウィンイベント「アルシャンテ」に緊縛ブースを出しませんかと出演依頼がありました。
少し迷ったけれど 岡本さんからのお誘いなら!と出演(出展?)を決意。
それと私はSMクラブにいて、「女装をするマゾリスト」とは日々接しているけれど、そうではない女装をする人々とは一体どんな人間なのだろうと興味もありました。
それが思いの外大好評。
緊縛体験をした女装さんに「痛くないんですね!」と言われて驚きました。
(痛く縛ることも可能ですが、私の緊縛は身動きを封じる、ということはあっても基本的には痛みを与えるものではないです。)
それからこんな事が通常営業のラールでもできたらいいね!という話になり緊縛撮影コースの緊縛を担当する事となりました。
プレイの緊縛とはまた一味違った女装緊縛撮影。
これをきっかけにSMに興味を持ったらミルラで2人きりで遊びましょう。
ミルラの私のマゾたちは、綺麗にしてもらってきな!とラールに送り込んだりしています。
女装に興味があるけれどなかなか踏み込めなかったというマゾはこれをきっかけにラールで綺麗にして貰おう!
キラキラした女装さんにお会いできるのを楽しみにしています。
ラール緊縛撮影のご予約は基本的に5日前までにお願いします。
十三花
それはそれ これはこれ
白髪混じりの長い髪が風に揺れる。
ミニ丈のメイド服、編み上げのブーツ。
お着替えした?違う。この格好で来たんだ。
昼下がりの歌舞伎町。カフェに入る。
サロンでメイクをしてもらって、その表情はいつもに増して華やか。長いつけまつげ。
コーヒーを飲みながら、自らを嬉しそうに撮影する。
少しお散歩してみましょう。
背筋を伸ばして、まだ明るい歌舞伎町を颯爽と歩くその堂々たる姿。
なんてかっこいいんだ。そして美しい。
思わず、訊ねる。
「もしかして、ただ可愛い服が着たいだけで、'こんな格好見られちゃって恥ずかしい!'とかそう言ったマゾヒズムは伴ってないよね?」
「そうです、可愛い服が着たいだけです!」
やっぱりそうなんだ。私の今日履いている水玉スカートとおんなじだね。
可愛い服着たいよね。
誰になんと言われようと。
誰のためとかじゃなくて、自分のために。
自分の気分が良くなるから。
なにそれ、ステージ衣装?
今日はパーティーでもあったの?
すっぴんの方が可愛いのにどうしていつもそんな真っ赤な口紅塗ってるの?
そんなハイヒール履いて疲れないの?
どうしてそんなに髪を伸ばしてるの?
なんで髪染めないの?
私だって散々言われてきた。
でも自分が可愛いと思った服を着て、素敵だと思う化粧をして、かっこいいと思うハイヒールを履いて、似合うと思う髪型にしてるだけだ。
ずっと続けていたら、いつのまにか誰にも言われなくなった。
それは誰かに褒められたいとか、そんなんじゃないんだ。 ボディラインが出る服だって、いやらしい目で見られたい訳じゃなくて、いいと思ったらから着る日がある。
それと同じだ。
部屋に入り、シャワーを浴びて出てきたその姿は全裸だった。
これからはこの時間。
これは、これ。
お散歩していた姿、それは、それ。
そして、時間になり、またメイド服を着た彼女は、私をフロントまで送ってくれた。
歌舞伎町はすっかり夜。
私の水玉スカートとおんなじ。
一段と冷えた空気に、ほんのりネオンが滲んだ。
十三花
とてもおしゃべりな男。
喋る喋る。
「はっきりと申しますと部活の様に追い込んで頂きたいのです」
本人は部員で、私はマネージャーや監督になってほしいという。
こんなにはじめからはっきりと言ってくれるのは快い。
そこに私への忠誠などはないという事を。
それは、それ。
SMクラブ、主従関係、女王様と奴隷。
絶対にそうじゃなきゃいけない事なんてない。
どの程度のものなのか、いつもよりきつめに縄をかける。
もっと、もっと。もっときつく。
休憩を挟みながら、どんどんきつい縄をかける。
解いたら何と嬉しそうな、幸せそうな顔で、
「あのまま30分くらいいたら死んでましたね♪」
死にたくはない、けれど死にそうになりたいんです。
縄を解くと笑顔でそんな事を言う。
●
死にそうになりたくて編み出した自縛の術を教えて貰った。
●
その男は結婚をしていて子供まで何人か作ったと言うのに実はセックスなんてしたくなくて苦手なんだと教えてくれた。
奥さんにその事を告白したら
「あたし、手先は器用だから!」
と縛り方を覚えて縛って貰ったことがあると言う。
私の心はそれを聞いて奥さんの方に乗って行った。
そんなこと告白されたら、どんな気持ちになる?
縛ってあげたのは何のために?
そこに感じたの?
それは紛れもない愛なんだ、と思った。
私の知り得ない愛。
ただ、私ができることは。
「死にそうになりたい」のお手伝い。
そんな日も、いいんじゃない?
うん、いいねとても。
9年ほど使っていたTwitterが凍結されて2ヶ月半ほど離れていた。
所謂凍結解除、解凍のような事を何度も試してみたけれれども帰ってくる返事はいつもいつも同じで私のTwitterはガチガチに固まっている。北極か南極か。温暖化はしないのか。
そうこうしているうちにもう無理だという事を悟り新しいアカウントを開設してみた。
新しいので、安直にその名も「【新】十三花」。
2ヶ月半離れていていざもう一度挑戦しようとしても、肌の露出が多い写真はまた凍結されてしまいそうで恐ろしくなりどうしたらいいかわからない。
そもそも私は何を書いていたっけ。
書いていたのではなく、Twitterは呟くところだっだ。
ああそうだ私はSMのひとだからSMのことを呟けばいいんだ。
いざ自分の性癖を呟こうとすると何か恥ずかしくなるし、自分のマゾの事を呟こうとしたらこんな事を吐露するのは失礼に当たるのではないかと足踏みしてしまう。
叩くと灯る私の部屋の70年くらい前の照明のことや、パピコを誰とも分けずに1人で食べる背徳感、死んでいるように見えた蝉を傘で突いてみたら生きていてほっとした事、乗り間違えそうですんでのところで降りることに成功した電車、素手で捕まえたアゲハチョウ、ゲーム・センターで採ったカニのぬいぐるみ。
何か言葉で誰かに伝えてみたい出来事は山ほどあるけれど、きっとそんな事に誰も興味はないだろう。
まるで私は転校生だ。
辺りをキョロキョロと見渡して、様子を伺う。
みんなキラキラととても楽しそうで、その輪に加わることができるのか。
不安になりながら私は液晶画面と睨めっこをしています。
十三花
二度と思い出したくなくて、出来ることなら忘れたい思い出。
消すことはできなくて、確かにそれは事実として存在していた。
過ぎ去った季節。
忘れたいのに、嫌なのに。
それは事実として残っている。
誰にも見せたくない、気づかないでお願い。
誰にも触られたくないの。
そんな最低最悪の思い出を誰か日常とは擦りもしない関係無い人に見てほしいことだってある。
だってその自分は確かに存在していたのだから。
そんな最低最悪の思い出のVTR、私はあなたの日常に擦りもしないから、少しだけ見ても大丈夫。
最低最悪の可哀想なあなたの姿を、たったひとり、私にだけ。
見せてくれるのは快楽のひとつです。
Author:十三花(TOMiCA )
拠点を名古屋から東京に移し、SM活動中。
まだまだ勉強中ですが、緊縛が好きです。
楽しいことが大好き。
SM以外の日常的な事も日々呟いています。