当時、私はSMバーで働いていた。
そこで出逢った歳上のS女性。
彼女はその店のお客さんだった。
スレンダーで、華やかで聡明な顔立ち。
それでいてとても気さくで、面白くて。
何をしても器用で。
そんな彼女に私は少し憧れていた。
彼女は偶に飼っているM男性を連れてきた。
彼女に飼われているM男性は何人もいたけれど、皆名前は一緒だった。
その名前を、仮にリュウとする。
何故、皆リュウさんなんですか?
わたしは彼女に訊ねた。
「初めて飼ったM男の名前がリュウだったの。だから、それからM男は皆、リュウなの。」
ある日、彼女はいつもの様に男性を連れてきた。
いつものカウンターの端の席に座るなり、彼女はこう言った。
「彼はS男性だから、よろしくね。S仲間なの。」
彼女よりも随分と歳上に見えるその男性は、自身の性癖のことーどんなM女性が好きか、どんなふうに責めると興奮するかーを、酒を飲みながら私に、彼女に、沢山話した。
彼女は、いつものM男性と接するときとは少しだけ違う様な感じがした。
その男性をすこし持ち上げる様な、そんな風だった。
大人のサディスト2人の話はとても面白かった。
いつの間にか私は2人の話に頷くだけになってしまっていた。
あっという間に時間は過ぎた。
「リュウさん、そろそろ帰りましょうか、」
彼女は帰り際に初めてその男性の名前を呼んだ。
「リュウ」
その名前は。
2人を見送りながら、私の内側はどんどん熱くなっていった。
その二人がどうなったのかは、私は知らない。
きっと、その男性は、自身が気付かぬうちに、どんどん堕ちていって、彼女のM男になるんだろう。
彼女の掌の上で。
そう思うと私はもっと高揚し、彼女のことがもっともっと好きになった。
これは、わたしがSMの世界に飛び込んで間もない頃のおはなし。
十三花
- 2017/02/12(日) 16:52:54|
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私に会う為に西のまちからやってきた歳下の男の子。
まず、部屋に入る前に。カフェで話をすることになった。
何も経験がない。何がしたいかわからない。
私達の会話は途切れる。
表情もない。
だけど、わかった。彼は微かに震えている。
緊張しているのを隠している。
緊張だけでは無い。何もかも隠している。
そして部屋に入る。
二人きりの空間。
何がされたいか、何をしたいか。
そんな事はいい。
裸の彼を見下ろすと、その震えは増していく。
きっと彼はとびきりの恥ずかしがり。
全頭マスクで視界を奪う。
もっと素直になっていいの。
麻縄で自由を奪い、全頭マスクを外す。
カフェで話をしていた時とは別の人になっている。
私の好きな表情。
怯えているけれど、欲にまみれていて。
受け入れている顔。
肌に落とす赤い蝋燭。
その度に息は荒くなり、どんどん私が入っていく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もっと深く入り込める気がして。
縄を解き四つん這いにさせる。
一本鞭を振り下ろす、何度も。
彼は声も上げずに涙を流す。
鼻水も垂らして、とてもみっともない顔をして。
泣きたかったんだね、大丈夫。
もっと泣いていいの。
私は一本鞭をケインに変える。
彼の腹を膝に乗せて、ケインを振り下ろす。
どんどん染まっていく尻や腿。
涙でぐしゃぐしゃになる顔。
ーもっと、欲しいのね?
「はい、」
私達の会話は、その程度だ。
男性の泣き顔。
私が泣かせた顔。
それを見ると、私はゾクゾクする。
深く傷ついたような。堕ちていくような、高揚するような。
あの快感は言葉にできない。
もっと泣けばいい。
もっと堕ちればいい。
そこに居場所なんて見つけなくていい。
本当はこんな事してはいけないって、そう思い続けて欲しい。
やめられる訳なんかない。
君は、一歩を踏み出してしまったかわいそうな男の子。
そんな顔はしてはいけない。
こんな事はしてはいけない。
そんな丸裸な自分を見せてはいけない。
私の前以外では。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Yくんへ。
初めましてでしたね。何だか会ってすぐはお互い凄くぎこちなかったけど、さよならする頃には打ち解けられた気がします。
Yくんの心の中にどんどん入っていっている気がしてとても気持ちが良かったです。
あと次はアナル開発しようね。
あ、あと。雪の日のあの場所の写真は撮ったのかな。見せて貰えば良かったなと思いました。
今度見せてね。
会える日を楽しみにしています。
ありがとう。
十三花
- 2017/01/26(木) 22:30:51|
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待ち合わせ場所へキャリーバッグを引きずりながら向かう。コートの襟を立てて。
歳下の男の子。
彼の第一印象。
思わず年齢を聞くと、私と同い年だった。
まだ何も始まっていないわたしたち。
彼がどんな性癖を隠し持っているのか。
何も知らない。
だけど私の気持ちは既に高揚する。
同い年。
もしかしたら同じ教室にいたかもしれない男の子。
そして私の足元に跪く。裸で。
同い年の男の子が。
ちがう、もう、彼は男の子ではなくて「男性」だ。
背中の輪郭を軽くなぞる。
それだけで漏れる喘ぎ声。
教室にいた同級生たちがなんとなく重なって。
そう、そんなふうに。
少しドキッとするようなこと。
いくつかある。
左手の薬指に指輪をはめているM男性。
その指輪から、そのマゾの日常を思い浮かべる。
きっと、優しい旦那さんなんだろうな。
子供はいるのかしら。
とあるM男性のスーツのポケットから丁寧にアイロンがけされたハンカチが出てきたときも、私の心は高ぶった。
そのハンカチにアイロンをかけたのはだれかしら?
あなたは、ここにいていいの?
日々、SMをしていても。私はこれを手放しで「いいこと」だとは思っていない。
男性が女性に跪くなんて。
寧ろ、性別なんて関係ないかもしれない。
人が人に、跪くなんて。
やってはいけないこと。
その背徳感が、最高に気持ちいい。
十三花
- 2017/01/07(土) 21:23:51|
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イベントのお知らせです。画像は特にイベントと関係無いけど何も無いとちょっと寂しいから…笑
なんと二本立て。
《
期間》
1月3日(火)~9日(月)迄
《内容》
期間中に110分以上でご予約いただいたお客様に
次回から使えるお年玉(3,000円の割引チケット)をプレゼントいたします。
こちらは次回以降、110分以上のMコース+平日限定300分・日曜限定180分にも利用可能です♪お年玉企画です。2017年初SMはどなたとかしら。
そしてもう1つ。
《
期間》
1月7日(土)・8日(日)・9日(日)
《内容》
この3日間はプレミアム会員様のみ12時or13時スタートの平日限定300分コースがご利用いただけます。
※ご新規様・通常会員様は不可
お得な300分コースでSM設備が整っているアルファインや和風ホテルの竹峰など待ち合わせ場所から離れたホテルでプレイしてみてはいかがでしょうか?
女装でのショッピング等の外出やコートの季節ならではのお散歩プレイもおススメです。
さて、ここでおさらい。
☆ミルラプレミアム会員とは・・・
・同じミストレスを5回以上ご指名いただいているお客様
・ミルラMコースを10回以上利用したことがあるお客様
自分がプレミアム会員かどうかわからない、
あと何回でプレミアム会員なの?という方はお問い合わせくださいね。
「アルファインに行きやすいイベントをお願いします!」
と、とあるプレミアム会員様からの声が届きました。
平日300分コースに入りたいけどなかなか休みが取れなくて…
そんな声をよく耳にします。
この機会に是非。
2017年はプレミアム会員限定のイベントが増えるかも??
そして9日月曜日。
普段はミルラは月曜日は定休日ですが、この日は特別営業します!
十三花も出勤しますよ。
新年のご予約受付中です。
最近バタバタしていてなかなかブログが更新できませんが、書きたいことはいっぱい。
先日の名古屋出張のこととかもね。
また改めて色々書いていこうと思います。
十三花
- 2016/12/24(土) 10:51:16|
- イベント
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18日(金)~12月11日(日)迄
対応コース:定番・開発
対応キャスト:全キャスト
内容:前日までにご予約いただいたお客様は、お1人様何回でも3,000円引きでご利用いただけます。
当日予約は割引適応外となりますのでご注意ください。
わたしがアナ研に在籍するようになったのは今年からですが。アナ研リニューアル3周年です。
記念イベントとして、前日までにご予約頂いた方は3,000円引きです。
しかも、何度でも大丈夫!
やってみたいけど、こわい…なんて方も、この機会に是非。
実は私、SMを始めてすぐの頃、アナルは苦手でした。
見えないところに触るのが怖かったし、中がどうなっていてどうすればいいかわからなかった。
それから、ここでお勉強するまでは、
アナルプレイ≒拡張
というような感じでした。
どれだけ拡げられるか。
だけど、アナルの勉強をし始めて。
今まで一体なにをしていたのか!
と、思うくらい、知らなかったことが沢山!
ここをこうすると、感じる。
そしてイけるようになる。
私自身の手で、指で。
イく姿。感じる姿。
その手応えを感じるようになってから、凄く楽しくなってきました。
それから。
感じる姿を見ていると私も感じるように。
男の人も。こんな風になるなんて!
こんな風。どんな風になるかは…
是非体感しにきてね。
十三花
- 2016/11/12(土) 00:16:59|
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