10数年振りのSMだという男に名前を訊ねる。
「クズって呼んでください」
男は怯えている様な、でも少し嬉しそうな目でそう言った。
ボンデージに着替えた私に対面すると直ぐに跪き、床に額をつける。
そうしなさいと、命令なんてしていない。
きっと、こうしたかったんだ。
蹲る彼の背中に跨り、肌にそっと指先を滑らせる。
いやらしい喘ぎ声が漏れる。
彼、じゃない。クズだ。いやらしくて汚くてみっともない。クズ。
クズを立ち上がらせると、案の定。
完全に興奮しきって汚い涎を垂らしている。
私は思わず、乗馬鞭を振った。
後ろ手に縛ったのは、身動きを封じる為ではない。
きっとこのクズは、私の「動くな」の一言で動かなかった筈だ。
クズをもっともっとクズに堕とす為に。
クズにはお仕置きなんてない。
私から受けることは全て。
鋭い一本鞭も、何もかも。悦んでしまうから。
もしあるとしたら、丁寧に優しく扱われることかもしれない。
クズはもっと堕ちればいい。
クズ以下の存在に。
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クズへ。
初めましてでしたね。はじめ、名前を聞いた時は思わず笑っちゃったよ。
でもクズにはその名前がぴったりだね。
久々のSM。どうでしたか。蘇りましたか。
蘇ったものもぶっ壊したいです。
新しい何かを築けたらいいなと思っています。
SMをしていなかった間の話のクズっぷりにも楽しませて貰いました。
今度は女装している姿を楽しみにしているね。
ありがとうございました。
十三花
- 2016/03/12(土) 00:32:09|
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