SMプレイの中、言葉で相手を責めていくことがかる。
所謂「言葉責め」
どんな言葉を思い浮かべるでしょう
お前は本当にいやらしい子ね!
この変態!
この豚野郎!
こんな言葉といったところでしょうか。
(因みに…「この豚野郎!」という言葉を投げかけたことはありません。
恐らくこの言葉はSMを知らない人による勝手なイメージではないでしょうか。)
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背筋の伸びた小柄な男性。
歳は、私の年齢の倍近い。
上品な物腰と、良く通る優しい声。
そんな彼は私の眼の前では崩れていく。
麻縄で全身を拘束すると、悦びの声を漏らす。
そんな彼が私の目の前で自慰をしている時に、思わず、思わず。
投げ掛けた言葉。
「バカじゃないの?」
バカ。こんなに単純で、安っぽくて、誰でも知っている罵声。
その言葉に彼は途轍もなく興奮し、
「もっと…もっと罵ってください!」
と、あっという間に果てたのでした。
「バカ」
が心に響いた。
それに私は驚いた。
そして考える。
きっと、あんなにきちんとしていて、博学で、ちゃんとした大人。
きっとそんな風に罵られたことなんでしょう。
新鮮で強烈だったんだろう。
「バカ」という言葉が。
心に響く言葉は人それぞれ。
それは、こんな時であってもそう。
だから私は、どこかで聞いたことがあるような「言葉責め」ではなくて、自分の言葉で、自分の気持ちで、繋がりたいと思っています。
十三花
- 2019/03/27(水) 23:13:56|
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