お前の顔は苛つく。
苛めたくなる顔をしている。
私の隣に居るのは似合わない。
お前は床に這い蹲るのが似合う。
着替える前なのに。もう踏みつけたくなる。
痛いのが苦手だって。
そんなの知っている。
嫌なら立てばいい。
でも鞭を構えると四つん這いになり鞭を待っている。
赤くなる背中。
おいで、というと私の脚に縋り付く。
頭を上げるとまたあの表情。
苛めたくなる顔。
それをまた蹴飛ばして鞭を打つ。
何度も繰り返して。
いつか立ち上がって「もうやめて下さい」と言うんじゃないか。
「お赦しください」と言うんじゃないか。
でもお前は期待通り、「おいで」
というと縋り付く。
また、おいで。いつでも私のもとに。
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Hへ。
一生懸命描いた似顔絵。私の為に選んだチョコレート。ありがとう。
ケーキもあんな風に食べるとずっと美味しいでしょう?
確か、初めて会った時。縛られるのは好きじゃないって言ってなかったっけ。
もうあんなに感じるなんてね。
また、おいで。待ってるね。
十三花
- 2017/02/22(水) 19:46:32|
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