偶にはプレイ日記以外も書いてみようかしら。
ここ最近、人生初のSMのお相手をする機会が多くありました。
そんなMさんとのプレイの帰り道に、ふと。
自分自身の初めての事をいろいろと思い出して。
ここに書いてみようかな、と。思い立ちました。
これから連載するかしないかは解らないけれど…
第一回目という事にしましょう。
第一回目は、「鞭」のお話から。
私が初めて鞭を打ったお相手は、19歳の時に初めて行ったSMバーのお客さんの常連M男性でした。
前にも少し書きましたが、後にそこでお勤めする事になるのですが。
お客さんのひとりとして遊びに行った何度目かの夜に。
そのお店の女王様が鞭の説明をして下さりました。
バラ鞭や一本鞭を私の眼の前に持ってきて下さって、色々説明をして下さりました。
私は、初めて触る鞭に。感動すら覚えました。
これが、あの、SMの女王様が持っている鞭!
そして。
「あなたも打ってみる?」
と、白いバラ鞭を渡されました。
今思い返すと、革の柔らかい、打つと大きな音のする様な。
あまり痛く無いような鞭でした。
その女王様がさらっと命令すると、素早くお客さんで来ていたM男性が四つん這いになりました。
そのさらっとした感じですぐ男性が四つん這いになるなんて…かっこいい!!
私はそれだけでも女王様にうっとり。
そしてその女王様は私の右手にバラ鞭を握らせました。
「あの…私。左利きなんです!」
そう言って左手に持ち替えたけれど。
握り方すらよくわからない。
力いっぱい握りしめていたら。
「そうじゃなくてね。ほら、こんな感じで…」
その女王様は背後から私と一緒に鞭を持ち、四つん這いになったM男性に打ち付けました。
パシン、 と響く音。
これが私の初めての鞭です。
楽しかった?
勿論。だって、初めて鞭を、触って、人に打ってみたんだもん。
気持ちよかった?
勿論。だって、憧れの女王様が私の背中にくっついていたんだもん。
でもそれは、今感じる楽しさや気持ちよさとは全っっく別物ですよ、もちろん。
それから、そのお店で働かせていただく事になり。
常連のM男性によく練習台になって貰いました。
大きな音がなる。狙い通りに打てる。
練習の度にどんどんそうなって、私は鞭を打つことの楽しさを覚えました。
それから暫く経ち。
常連のM男さんと、M女さん。お互い好きなプレイが似ていたり、女王様やご主人様に対する気持ちも似ていて、すっかり意気投合した二人が居ました。
私もよくその中に混ざって、色々とお話をさせて頂きました。
ある日のこと。
そのM女さんとM男さんを二人並べて一本鞭を打っていた時に、ふと。
「M女ちゃん、M男くんに鞭を打ってみなさい」
と命令をしました。
そのM女さんは戸惑っていました。
でも私が鞭を渡すと。
「はい」
と返事をして。鞭を受け取りました。
その鞭は、私が初めて打った鞭と同じもの。
白いバラ鞭でした。
困った顔をしながら、そのM女さんは。
「ごめんなさい…」
震える声で、謝りながらM男さんに鞭を振り下ろしました。
そして、
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
涙を流しながら。
思い切り、鞭を打ち続けました。
M男さんからも、涙が滲んでいた様な。
ねぇ。あなたたち。さっきまで私に、それよりずーっと痛い鞭を打たれていたじゃないの。
その鞭が全然痛くないってこと、知ってる癖に。
でも、その涙。
その時の、腹の底から湧き上がる様な何か。
脳天からビリビリ来る様な何か。
はっきりと憶えています。
私の命令に、従うひと。
この快感。
なんて、気持ちいい。
私が初めて鞭で、「気持ちいい」と感じたのは。
鞭を打っているときでも、もちろん鞭を受けているときでも無く。
鞭を「打たせている」時だったのです。
そんな気持ちを教えてくれた二人。
このブログを見ていないとは思うけど…ありがとう。
私に、無理やりでは無くて。
自分の意思で従う者。
その姿に快感があるのかも知れません。
痛くて、辛いのに。
崩れてもまた、四つん這いになり、鞭を受ける姿。
そんな姿に、気持ちよくなる。
私の「初めての鞭」のお話でした。
第二回は、第一回の反響を見て書くかどうか考えます!
十三花
- 2016/09/06(火) 23:49:24|
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十三花様 だいぶ前にお世話になったものです。拝読しながら自然と涙が溢れてきました。何も飾らない、人間の本性のようなものが感じ取れ、感動いたしました。
- 2016/09/08(木) 17:50:20 |
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