13th floor 軋み

軋み

私の眼の前に跪く大きな身体の男。

「動けなくなりたい。」
どうして動けなくなりたいのか。
そんなことは聞かなくていい。
手拭いで。瞼には目隠しを。唇には猿轡を。
そして麻縄で身体を包む。
動けないように。

動かなくなる大きな声身体。
微かに麻縄の軋む音。
言葉は何もいらない。

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Iさんへ。

お久しぶりでしたね。
縄越しに感じる肌の震えや、息遣い。
じっくりと味わわせて頂きましたよ。
短い時間でしたが濃厚なひとときでした。

また、その大きな身体を、じっくりと。縛らせてね。

ありがとうございました。

十三花