Tと私が出会ったのは、華やかなパーティーだった。
5年以上前だろうか。
喫煙所に向かう私を追いかけてきたんだっけ。
それから、いくつかの時間を共にした。
勿論、主と従として。
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久し振りに私の前に姿を現したT。
貞操帯を装着している。
怯える表情と、叫び声。
そう、この感じ。
久々のこれ。ゾクゾクする。
私に会いに来たT。
鞭を打たれに来た訳じゃない。縛られに来た訳でも、蝋燭を垂らされに来た訳じゃない。
心を丸裸にされに来たんだ。
叫んで、怯えて。
どんどん裸になっていく。
一本鞭を、振り下ろす。
何度も。崩れてもまた私に尻を向けるT。
赤くなっていく肌。
そして、抱きしめた。
「もう大丈夫だよ。」
Tは声をあげて泣き出した。
彼について、何があったのか。
私は何も知らない。
大丈夫な訳がない。きっとそうだ。
だけど、私の前でだけは、大丈夫。
絶対に、大丈夫。
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Tくんへ
久し振りだったねー!!会いに来てくれてありがとう。
あのパーティーから何年経ったかな?不思議な出会いだよね。
まさか貞操帯を付けてくるとは思わなかったよ。
いいよね。貞操帯。
また東京にきたらこうやって、遊びましょうね。
ありがとうございました。
- 2016/03/18(金) 22:38:31|
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