「魔性の女」挿絵(イラストレーション)展
-大正~昭和初期の文学に登場した
妖艶な悪女たち-
明治末から、大正、昭和初期にかけて日本の文学に登場した「魔性(ましょう)の女」を、当時のイラストレーションによって紹介します。
泉鏡花「高野聖」の女、谷崎潤一郎「痴人の愛」のナオミ、江戸川乱歩「黒蜥蜴」(くろとかげ)の緑川夫人など、官能的な魅力によって男性を支配し、ついには破滅させる、あるいは美の追求のためなら殺人をも厭(いと)わないという「怖い魅力」を秘めたヒロインに、我々は強く惹きつけられます。時には、優しく善良なヒロインよりも強烈な魅力を感じさせられることもあるでしょう。
現在では目にする機会の少ない、彼女たちの当時の絵姿を、ストーリーとともに紹介し、耽美・幻想の文学世界を楽しんでいただきます。
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昼下がり。
文京区にある弥生美術館へ行きました。
「魔性の女」を観に。
美術館というよりは、まるで屋敷の様なこの弥生美術館の中。
地獄太夫にお七、緑川夫人、ナオミ.....
物語の中の。艶めかしく、しなやかな美女たち。
底から湧き上がる狂気。
鋭い視線。
美術として、勿論楽しめたけれど。
それ以上に、「女」として学ぶ事がありました。
画集は、本屋さんにも売っていたので、よかったら目を通してみてください。
私も勿論購入しました。
元々、幕末の浮世絵~昭和の挿絵、特に女性を描いた絵が好きで、古本屋等を漁り、画集や図録を集めています。
こんなに一気に観れるとは…大満足でした。
今月末まで開催しているそうなので、また行きたいなと思っています。
おまけ。
月岡芳年の浮世絵が大好きで、去年末遂に手にいれてしまった英名二十八衆句御所五郎蔵。
あと27枚。全て揃うのは何十年後?!
十三花
- 2013/06/08(土) 12:44:39|
- 日常
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